室内の花粉症対策には加湿が有効な理由!
21/03/08 ウイルス対策
春は花粉症の本格的なシーズンです。毎回今年の飛散量は・・・みたいなニュースを目にしますが花粉の量が多かれ少なかれ花粉アレルギーの方にはつらい季節なのは間違いないでしょう。マスクやメガネをしたり、薬を服用したりと色々な対策方法があります。
ここでは様々な花粉症対策の中でも加湿についての効果を述べてみたいと思います。
1.室内の湿度を上げるとどんなメリットがあるの?
最近の建物は気密性が高く、服などに付いた花粉を玄関で落とし、窓を開けなければ室内の花粉はさほど多くなりません。新型コロナウイルスの影響で換気はしたいところですが、換気することによって花粉が室内に入ってくるのは避けたいところです。
そこで加湿をすることが有効になってきます。室内の湿度を上げることでどんなメリットがあるのでしょうか。
① 浮遊する花粉を落下させる
花粉が空中に漂っていると呼吸などで人体の中に入ってくる可能性は当然高くなります。加湿することで空気中の水分量が多くなり、浮遊している花粉に水分が含まれて床に落ちます。床に落ちた後はモップや掃除機で花粉を除去することが大事です。
② 鼻やのど粘膜のバリア機能を高める
外出時のマスクが乾燥対策になるのと同じように、室内の加湿ことで鼻腔内の湿度を保つことができます。鼻やのどには線毛という極めて小さい毛が生えていて、ここが潤うことで花粉などの異物を体外に送り出してくれます。
③ その他のアレルギーや感染症対策にも
花粉以外にも室内にはPM2.5やハウスダスト、ウイルスなどが空気中を浮遊しています。これらも同じ理屈で水分で重くなり落下しやすくなります。
④ 体感温度を上げる
冬は乾燥しがちで、当然気温も低いです。人が温かいと感じるのは温度だけでなく湿度も大きくかかわってきます。加湿することで同じ室温でも温かく感じられ、節電にもなります。
マスクは保湿の効果もあります。室内の湿度を上げて鼻腔内を保湿することでマスクをしているときと同様の対策効果が期待できるでしょう。
2.加湿器の種類にはどんなタイプがあるの?
ひとことに加湿器といってもいろいろなタイプがあります。ここではタイプ別の特徴をまとめてみました。
① スチーム(蒸気)式
スチーム(蒸気)式はヒーターで水を沸騰させ、蒸気で加湿します。雑菌がわきにくく手入れが楽ですが、消費電力が高めなことと、蒸気で火傷する可能性もあるので注意が必要です。
② 気化式
気化式は水を含ませたフィルターに風を当てて加湿します。消費電力が低いですが加湿速度が遅めで、運転音が比較的大きいです。
③ 超音波式
超音波式は水を振動させ、細かいミストにして加湿します。消費電力が低く、運転音もほぼないので就寝時でも気になりません。水を継ぎ足す形で使用するとタンク内に雑菌がわきやすくなるので定期的な入れ替えが必要です。
その他にもスチーム式と気化式、スチーム式と超音波式それぞれのハイブリット式の加湿器があります。用途、場所等に合った加湿器を選びましょう。
まとめ
ぬるめのお風呂にゆっくり入ることで、鼻づまりが良くなる効果があります。室内の湿度を上げることも同じ効果を狙ったものと言えます。花粉症対策以外にも、咳をした人の飛沫の飛ぶ距離を抑えてくれます。
ただし湿度が高すぎてもカビなどの問題も発生するので40~70%の湿度を目安にして、マスクや服薬に加え、加湿も花粉症対策の一環として実行していきましょう。