次亜塩素酸水(弱酸性 電解水)次亜塩素酸水(弱酸性 電解水)

カビはジメジメした梅雨時期だけじゃない! 冬の対処法

20/12/24 次亜塩素酸水(弱酸性 電解水)

 カビというとジメジメした梅雨時期の水回りで繁殖する、というイメージがあると思います。実は冬でも、水回り以外でも、家や会社でカビというのは条件さえ揃えば発生してしまいます。正しいカビ対策を行わないと家族や従業員が健康被害にあうかもしれません。
 ここでは冬のカビ対策をまとめてみました。


1.冬でもカビは発生する?

 カビは湿気の多い梅雨時期に多く発生するイメージがあると思います。実は目に見えないだけで冬でも発生しているのです。要するに1年中家やオフィスでカビが発生・繁殖していると言えます。

 カビが発生するには「温度」「湿度」「栄養」「酸素」といった条件が必要になります。冬は温度も湿度も低いので本当ならカビが発生しにくいハズですが、私たちは室内の快適性を求めると同時にカビが発生しやすい空間も作り出しています。

 カビはホコリや人の皮脂など大抵のものを栄養にしてしまうので、窓を閉め切った部屋で暖房と加湿器などを使用すればカビ発生の条件は揃ってしまいます。特に加湿器に浄水器の水やミネラルウォーターを使うと塩素がありませんのでカビの温床になります。塩素が含まれている水道水を使う方がいいでしょう。

2.お風呂や台所などの水回り以外も注意!

 会社や家でカビの発生に気をつけたいのは給湯室(台所)などの水回りです。水回りは年中気をつけたいのは言うまでもないですが、冬ならではのカビが発生しやすい場所もあります。   

  

 ひとつは上で述べた加湿器。こまめにフィルターやタンクなどの清掃を心掛けたいものです。もうひとつは外気温との温度差で結露が発生しやすい窓際です。窓際にはカビの栄養分のホコリがたまりやすく、結露の湿度と相まってカビが発生しやすい状況になります。   

  

 他にも冷蔵庫やエアコンなどにもカビは発生します。温度の低い冷蔵庫や湿度の低いエアコンにもカビの栄養源となる食材やホコリがあるので、いわゆる水回りと言われる場所以外でも注意が必要です。   

3.カビによる人への影響

 カビが繁殖すると私たちにへ様々な悪影響を及ぼします。ここでは代表的なものをまとめてみました。

・アレルギー症
 カビの胞子はとても小さく、それを吸い込むことでアレルギー性の鼻炎や皮膚炎を引き起こす可能性があります。症状としてはかゆみ、湿疹、鼻炎、咳、結膜炎などが代表的です。中にはトリコスポロンというカビを吸い込み、それが肺に達すると「夏型過敏性肺炎」という重い症状になることもあります。

・感染症
 カビは私たちの生活環境の様々な場所に存在しており、布団やカーペット、ペットや人間の皮膚にまでいる場合があります。健康な状態でしたら私たちはカビに対抗する力を持っていますが、体が弱っているとカビに感染してしまうことがあります。人体で繁殖するカビで有名なのは「白癬菌」で水虫やたむしなどになってしまいます。

・カビ中毒
 よく耳にするのが細菌やウイルスによる食中毒ですが、食べ物にカビが発生するとカビ毒が発生する場合があります。カビ毒は食中毒はもちろん、発がん性があるものもあるので気をつけたいところです。また長期間カビ毒を摂取し続けると肝臓や腎臓の障害を引き起こすこともあるようです。

4.会社や家での効果的なカビ対策は?

 近ごろの住居やオフィスが入る建物は気密性が高く、湿気がこもりやすくなっています。したがって昔と比べ、結露やカビが発生しやすいと言えます。冬場は窓際に結露が発生し、カビが繁殖しやすくなります。であれば窓際(特に下の方)に溜まりやすい結露をこまめに拭き取るのがカビ対策の近道と言えそうです。

 また冬でも浴室は入浴中であれば温度・湿度が高く、カビが好む状況です。最後にお風呂に入った人が浴槽や床、壁をひと拭きして水気を飛ばしておくと効果的です。

 さらに大きな効果が期待できるのが換気です。晴れた日に換気扇から一番遠い窓を15~20㎝ほど開け、換気扇を回すと室内空気が循環してカビ発生の抑制に一役買います。湿度計があれば40~60%を目安に湿度調整しておきましょう。

まとめ

 カビは発生してしまうと取り除くには次亜塩素酸ナトリウムなどが最も効果的です。ただ使用する際に刺激臭がするのと酸性の洗剤と併用できないなど色々と注意することが増えてきます。

 望ましいのはカビを発生させないことですが、100%は無理でも普段からの心がけである程度は発生を抑制できます。次亜塩素酸ナトリウムではなく次亜塩素酸水をちょっとした掃除の後に使用することでカビが発生しにくい状況を作ってしまいましょう。

ファイルのアイコンこの記事を書いた人

㈱岡部機械工業 梅山 和久衛生管理者の資格を取得してから5年以上。徳島の岡部機械工業で社内の衛生パトロールを行い、職場環境の改善に取り組んできた。職場の環境衛生を整えることによって、健康優良法人に選ばれました。働くうえでは健康が何よりも重要だと思い、環境衛生について日々研究している。