ファインバブル導入事例:水産分野
21/09/01 ウルトラファインバブル
●水産分野でファインバブルが使われる理由
ファインバブル技術は1998年、広島でカキが赤潮の被害を受けた際、水質浄化を目的に微細な気泡を実験的に発生させ、効果を得たことが起源だと言われています。
この時の効果は他にもカキの生物活性効果を生んだとも考えられ、ファインバブルは可能性が広がる技術だと期待されるようになりました。
ファインバブルは泡の大きさによって1~100㎛をマイクロバブル、1㎛以下をウルトラファインバブルと区別されます。近年、水産業ではウルトラファインバブルが様々な用途に利用できることがわかってきました。
ウルトラファインバブルは目に見えないほどの非常に小さい泡です。そのため動植物の細胞の隅々まで行き渡ると考えられています。特に水産業では溶存させる気体の種類によって様々な効果が得られています。
水産業ではこれまで水産物の鮮度保持や運搬時の品質、養殖環境など多様な問題を抱えていました。それがウルトラファインバブルの技術によって解消されてきています。
●水産分野でのいろいろな活用方法
ウルトラファインバブルは水産業の分野でも幅広く活用されていおりますが、その中でも鮮度を長期間維持して品質を保ったまま遠方まで配送する技術が確立されています。
窒素を含んだウルトラファインバブルは水産物の酸化を防止します。これは出荷前の魚を窒素のウルトラファインバブルで洗浄することにより、酸化を防止して鮮度が保持されているということです。実際、細菌増殖の防止効果も確認されています。
また、酸素を含んだウルトラファインバブルは溶存酸素の効果により養殖している魚の成長促進と養殖場の水質改善にも役立っています。これにより収量の増加も期待できます。
●ファインバブル発生装置【ファインアクア】のご紹介

ファインアクアは非常に微細な気泡【ファインバブル】を液中で発生させる装置です。通常の気泡は発生後すぐに水面へ浮上し外部に放出されてしまいますが、ファインバブルは浮力の影響を極めて受けにくく、水中に長期間溶存することができます。
ファインアクアは高速旋回流方式で気体と液体の混合体を発生させます。その高速旋回時に摩擦を生じさせ、ファインバブルにまで微細化することを可能としています。
さらに大きな特徴として、大気以外にボンベ等を使用して様々な気体を液体中に封入することが挙げられます。
これにより、例えば溶存酸素量が非常に高い容液などを生成することができ、生物活性作用など様々な可能性が生み出され、多分野における新たなニーズの開拓が期待できます。
>>>ご相談・お問合せはこちら