次亜塩素酸水(弱酸性 電解水)次亜塩素酸水(弱酸性 電解水)

次亜塩素酸水の有効性についての報道に関して

20/06/29 次亜塩素酸水(弱酸性 電解水)

 今回、独立行政法人 NITE から公表された次亜塩素酸水に関する報告について問い合わせが非常に多いので、弊社としてのレーアライフパウダーに関する見解を報告させて頂きます。

NITEの報告について

 国立感染研究所と北里大学にて検証した、結果については「電解式では、効果が出ない事例がありました。弊社の商品と生成方式が同じではありませんので、現時点では何も問題ありません」とお答えします。ただし、今後の検証を待つ必要があります。

試験について

 次亜塩素酸はウイルスも含めた有機物によって、効果を失う特徴があります。
電解式次亜塩素酸水は高濃度が生成できませんので、多量の流水等で使用が推奨されております。
 国立感染症研究所においては微酸性 pH5・49ppm にて効果が出ているのにも関わらず北里大学においては全てに効果が出ておりません。
 差はウイルス量だけです。これも濃度を上げることや使用量を増やすことでカバーできるので次回検証待ちだと思います。
 問題は、比率が違うのに次亜塩素酸水が効果がないと報道されたことです。

 実験概要: 国立感染症研究所(ウイルス液と次亜塩素酸水比率 1:19

  • 微酸性電解水(実測値:pH5.0、ACC49ppm)では、測定したすべての反応時間において 99.9 以上の感染価減少が認められた。 1分及び5分においては99.99%以上の感染価減少であった。
  • (実測値:pH2.4、ACC 19ppm、pH2.9、ACC 26ppm、ph4.2、ACC 24ppm)
    (実測値:pH2.5、ACC 40ppm、pH4.3、ACC 43ppm、ph4.9、ACC 39ppm)については、
     現時点で感染価減少にかかる一定の傾向を捉えることは困難であった。

北里大学(ウイルス液と次亜塩素酸水比率 1:9と有ります)
 北里大学の検証試験において、微酸性電解水4サンプル(pH5.0及び6.0、ACC 各50ppm)にウイルス不活化効果は認められなかった (反応液におけるウイルス液とサンプル液の比率 1:9)

 強酸性・弱酸性で次亜塩素酸の存在比率に大きな差はありませんので、効果の差がないのは当たり前です。微酸性において、濃度を 10ppm 上げたことにより効果が 99.9%以上となっています。この部分の量・または濃度が高ければよい検証結果になります。

現時点において、「次亜塩素酸水」の新型コロナウイルスへの有効性は確認されていない

 電解式次亜塩素酸水を使用しており、有効塩素濃度も 50ppm 以下の低濃度で検証されている結果です。
 経済産業省では新型コロナに関して 1. 煮沸 2. アルコール 3. 次亜塩素酸ナトリウムが有効となっております。
 次亜塩素酸は次亜塩素酸ナトリウムより濃度が低くても、pH が低いことで同等の殺菌力を有するものです。一般的には5~10倍の効果があると言われています。
今後より高い有効塩素濃度で検証する予定なので、明確になると思われます。

WHOの見解について

「COVID-19 について、噴霧や燻蒸による環境表面への消毒剤の日常的な 使用は推奨されない」
英語では生体消毒薬(antiseptics)と非生体消毒薬(disinfectants)に明確な違いがあります。 滅菌法・消毒法概説  日本語では、環境表面への消毒剤が disinfectant になります。また、それぞれの濃度 は対象表面に適した濃度に設定されています。この濃度は一般的に次亜塩素酸ナト リウムとして、500~1000ppm が該当すると思われます。
 そのような高濃度噴霧は使用し、多量に吸い込んだ場合、毒性が懸念されます。 弊社では、このような高濃度噴霧は禁止してきております。
 そもそもレーアライフは雑貨類で有り、消毒剤とは違います。
薬機法に準ずると、該当するのは次亜塩素酸ナトリウムではないのでしょうか? 全くの別物です。

空間噴霧について

 空間噴霧について人体に安全な評価方法が存在していません。
 レーアライフはウイルス・細菌等の抗菌試験・水道水プール等に使用するためのデ ーター・消臭試験等を行っております。また、25000 個の商品において人的影響 の報告等は一切ありません。大手メーカーと同様に空気中の塩素濃度に関する労働安全衛生法の規準 0.5ppm(理論値)を守り噴霧しております。 (周囲が新鮮な空気とする)

レーアライフとは

 原料がジクロロイソシアヌル酸Naです。国内有数の企業より供給されている純国産です。
 今回の報道の電解式とは全く違うものではありますが、粉末であり水に溶けると同様に次亜塩素酸が発生します。
 これは昔から水道水やプール等に使用され、水を除菌するために活用されており、世界でも水道水の殺菌や医療現場の消毒等に使用されています。
 日本国内では、水道水は有効塩素濃度 0.5~1ppm 程度、プールでも同様の濃度にて管理されています。スポーツ庁は適切に管理されたプール水を介して、新型コロナウイルスが移ることはないとの発表がされております。
 また、成分のイソシアヌル酸の特性として他の次亜塩素酸水より紫外線に強く、 劣化も少なく、空間噴霧をしても他と違い次亜塩素酸の効果は長いのも特徴です。
 レーアライフは我々の身近で毎日使用されている成分・原料と同じものであり、適切な濃度や使用方法を順守頂ければ、安心してご使用いただけると考えております。

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ファイルのアイコンこの記事を書いた人

㈱岡部機械工業 梅山 和久衛生管理者の資格を取得してから5年以上。徳島の岡部機械工業で社内の衛生パトロールを行い、職場環境の改善に取り組んできた。職場の環境衛生を整えることによって、健康優良法人に選ばれました。働くうえでは健康が何よりも重要だと思い、環境衛生について日々研究している。