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アルコール除菌で効果絶大!次亜塩素酸水でお家を徹底掃除!

19/08/09 除菌

 アルコール(エチルアルコール/エタノール)は消毒用として薬局で売られており、誰でも簡単に手にすることができます。水にも油にも溶けやすいという特徴を持っており、スプレーに入れてあらゆる場所の消毒に使われています。一方、使い勝手の良さから次亜塩素酸水も除菌用として使われる機会が増えています。ここではアルコールがどのような仕組みで除菌するのか?暮らしの中の除菌のポイントを見ていきましょう。

なぜアルコールで除菌効果??

 アルコールはデンプンや糖蜜を発酵させたり、エチレンから化学合成したりして生成されます。成分的にはお酒として飲むアルコールと同じですが、飲用するアルコールは酒税法でアルコール分1度以上と定義され酒税が課せられます。

 消毒を用途に生成されるアルコールは濃度を80%前後に調整されます。この濃度がアルコールがしみ込んでいく速度や蒸発する時間が適度なので、消毒効果が最も上がります。

 アルコールが除菌する仕組みは次に述べるように複数あります。①脱脂作用で細胞膜を溶かします。②タンパク質の構造を変化させて機能を低下させます。③揮発性が強いので細胞の水分と一緒に蒸発します。

 このように速乾性があること、スプレーなどによる噴霧ができること、手指・食器などにも使用できることなどの理由により幅広く使用されています。

除菌必須ポイント①:キッチン

 食中毒と言えばスーパーのお惣菜やレストランなどで発生するイメージがありますが、実は一般家庭でも発生しています。特に台所は肉や魚、野菜などを調理するので汚れが付きやすく、また外食産業のように衛生マニュアルなんて存在しないので、衛生管理がおろそかになりがちです。水気の多い台所では菌が増殖しやすい条件【湿気、温度、栄養】が揃ってます。

 台所用品を煮沸消毒や天日干しして除菌する方法もありますが、一度洗った後にアルコール又は次亜塩素酸水(酸性電解水)でスプレーするのが効果的です。ただしアルコールスプレーは洗浄後の水分をキッチンペーパーで拭き上げる必要があります。

除菌必須ポイント②:赤ちゃん周り

 赤ちゃん周りは「ほどほどの清潔さ」が大事だと言われます。これは過度に清潔な環境で過ごすことで、いろんな細菌やウイルスに触れる機会が減ってしまい、赤ちゃんの免疫機能が育たず、アレルギーの発症が出やすいためだと言われています。

 とは言っても、定期的な除菌はしたいものです。まだ自分の意思で手洗いができない赤ちゃんは、細菌だらけかもしれない自分の手やおもちゃを口に入れたがります。身近な大人が赤ちゃんの手やおもちゃを除菌してあげればいいのですが、アルコールでは肌荒れの心配もあり赤ちゃんに刺激が強すぎます。そこで次亜塩素酸水(微酸性電解水)です。人間の体内でも作られる次亜塩素酸水でしたら、アルコールより除菌効果が強い上に安心・安全に除菌できます。

除菌必須ポイント③:ペット周り

 私たち人間にも周りに細菌がいて、それがニオイの元になることがありますが、ペットなど動物にも同じことが言えます。赤ちゃん同様、ペット周りが清潔すぎるのは考え物ですが、お家の人以外の人が来られた時などのニオイ対策はしておきたいものです。

 ペット臭の主成分として一番にあげられるのが汗やオシッコなどに含まれる「アンモニア」です。また、皮膚・被毛の細菌が原因の場合もあります。そのためペット周りにも定期的な除菌が必要です。

 アルコール消毒する場合はペットが誤って舐めてしまわないように気をつけましょう。

まとめ

 最近ではアルコールと同等もしくはそれ以上の使い勝手の良さから次亜塩素酸水での除菌も増えています。

 ですが、アルコールはインフルエンザウイルスなどの脂溶性の殻(エンベローブ)を持つウイルスには脱脂作用で効果を発揮しますが、ノロウイルスなどのエンベローブを持たないウイルスを不活性化させることはできません。

 さらに次亜塩素酸水はアルコールに比べ、火気厳禁等の取扱いに注意することもないため、除菌・消臭に幅広く使用され始めています。

ファイルのアイコンこの記事を書いた人

㈱岡部機械工業 梅山 和久衛生管理者の資格を取得してから5年以上。徳島の岡部機械工業で社内の衛生パトロールを行い、職場環境の改善に取り組んできた。職場の環境衛生を整えることによって、健康優良法人に選ばれました。働くうえでは健康が何よりも重要だと思い、環境衛生について日々研究している。