掃除におけるアルカリ電解水の効果について徹底解説!
19/10/18 アルカリ 電解水
アルカリ電解水の原料は塩と水だけです。にもかかわらずとても強力な洗浄力を持った液体です。安全性も高く、いろいろな場所で使用できますが、適していない場所とかもあります。
しっかり効果を発揮できるシーンで使えばアルカリ電解水はとても使い勝手の良い優秀な洗浄液です。
アルカリ電解水の特徴をちゃんと把握してより効率のよいお掃除をしていきましょう。
ご存知ですか?アルカリ電解水について
水は電気を流すと酸性とアルカリ性に分かれるという特徴を持っています。
ごく少量の塩を入れた水道水を、電解層と呼ばれる装置で電気分解して、酸性とアルカリ性の電解水ができます。この2つの水は「機能を持った水」で、酸性の電解水は除菌・消臭・漂白の効果があります。
一方、アルカリ電解水は高い洗浄効果があります。成分に石けんと同じ水酸化ナトリウムが含まれていて、これがたんぱく質の溶解や油脂を乳化させる力を持っているのです。
界面活性剤を含んでいないので泡立たず、汚れがホントに落ちているの?と不安になりますが、汚れに深く浸透し、剥離、乳化作用が働くので特に油汚れに絶大な効果を発揮します。
アルカリ電解水は合成洗剤や薬品に替わる洗浄水として、幅広く利用されています。
掃除で発揮する除菌効果と安全面での影響について(洗剤との違い、適している場所)
水を電気分解してアルカリ電解水と一緒に作られる酸性電解水(次亜塩素酸水)には除菌効果があることは広く知られていると思います。ですがアルカリ電解水にも除菌効果があることが確認されています。
細菌や微生物のほとんどは中性付近で生息や増殖が可能で、その範囲はpH4~10だとされています。アルカリ電解水はpH12以上で生成されるため細菌が生きていけない環境というわけです。
また安全性が高く、食べ物を扱う場所や子供やペットのいる場所でも安心して使えます。洗剤を使って洗浄した場合、洗剤成分が残らないように二度拭きが必要ですが、その必要もありません。
酸性の汚れを分解しますので油汚れ、皮脂汚れ、食べ物の汚れなどに効果的に使うことができます。
アルカリ電解水の入手方法一覧
スプレーやボトルのアルカリ電解水は店頭よりもネット販売で多く見かけます。すぐに使えるスプレータイプのもの、詰替え用にタンクや箱入りのものが主流のようです。適切に保存すると使用できる期限は1年ほどもつようです。
また重曹やセスキ炭酸ソーダのように粉末で売られ、水に溶解することでアルカリの水が作れる製品もあります。電解水に比べpHが低めで洗浄力も若干落ちますが、店頭で手軽に購入できるのが魅力です。水と混ぜた後は早めに使い切るのがいいでしょう。
生成したての電解水をたっぷり使いたいなら電解水を生成する装置購入を検討してもいいでしょう。地球環境貢献に寄与する企業・工場で、合成洗剤や薬品に替わる洗浄水として電解水の利用が広がっています。
まとめ
このようにアルカリ電解水は人や環境にやさしく、洗剤や薬品に替わる洗浄水として一般のご家庭から外食産業、工業用の洗浄水などに幅広く使われています。
ただし汚れや掃除する場所・材質などに向き不向きがあります。水アカや石けんカスなどのアルカリ性の汚れには向いてません。
またアルミや真鍮などの貴金属や塗装・コーティング製品に使用すると劣化の原因にもなりますので注意しましょう。
アルカリ電解水は酸性電解水とともに人と地球にやさしい機能水として注目されており、次世代に向けてさらに利用される分野が広がることが期待されています。